犬種鑑定おすすめキット4選!ミックス犬のDNA検査料金と選び方

犬のDNA鑑定キットおすすめ4選の比較記事アイキャッチ。Orivet、Embark、Koko、Pontelyの比較を訴求

2026年4月現在、犬種鑑定キットは国内で4サービスから選べる状況

「安ければOK」「有名ならOK」では失敗するため、目的別の3択から選ぶのが最短ルートです。

保護施設から迎えた子、犬種を聞かれるたびに「たぶん…」としか答えられない。DNA鑑定キットが気になるけど、どれを選べばいいかわからない。

編集部

よくある失敗3パターン

英語レポートで詰まる
後から疾患検査追加で割高
和犬系なのにMixed判定

事前に知れば全て避けられます。

目的別・失敗しない3つの選び方

採取は頬の内側を綿棒でこするだけ5分以内
数週間後に「どの犬種が何%入っているか」のレポートが届きます。

国内で使える4サービス(Orivet・Embark・Pontely・Koko)を目的・精度・料金・日本語対応の4軸で比較しました。最適解は3択に絞れます。

犬種のルーツだけ知りたい」ならOrivet(日本語完結・最安水準)

犬種+遺伝性疾患を一度に」ならEmbark(SNP精度最強・英語のみ)

犬種確定後に疾患を国内で」ならPontely(1項目5,500円〜・約2週間)

Kokoは日本語サイトを持つEU系の選択肢。本記事で詳細は扱いますが、最初の候補は上記3択のいずれかになります。

2026年4月時点の料金目安は以下のとおり(税込、ドル・ユーロは為替変動あり)。

Orivet犬種鑑定単体:¥17,000

Embark Breed + Health:$199前後

Pontely Starter Plan:¥5,500〜

\ 2026年4月の現行料金(税込・為替目安) /

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この記事でわかること
4サービスの目的別の使い分け/SNPマーカー数と精度の関係/料金・日本語対応・所要日数の比較/採取から結果受取までの手順

目次

ミックス犬の犬種鑑定おすすめ4選を目的別に紹介

編集部

ミックス犬の犬種鑑定は「目的」で選ぶサービスが変わる。ルーツを知りたいだけなのか、疾患リスクも知りたいのかで、最適解は大きく異なります。

「うちの子、何の犬種が入っているんだろう?」その疑問一つから、DNA犬種鑑定キットを選ぶ飼い主が増えています。ただし、同じ「犬種鑑定」でもサービスによって目的・対応・精度は大きく異なります。

4つのサービスにはそれぞれ異なる向いている読者像があります。まず自分がどの状況かを確認してから、対応するサービスを選んでください。

犬のDNA鑑定キット4社の目的別選び方図解。安さのOrivet、精度のEmbark、疾患特化のPontely、犬種数のKoko

犬種のみ調べるならOrivetが最安水準

Orivet公式サイトの犬種鑑定詳細。柴犬や秋田犬など日本犬種への対応が明記されている
引用:Orivet公式サイト
編集部

「まずは犬種のルーツだけ知れればいい」という方には、Orivetが最も適したサービスです。

理由は明確です。国内で唯一、犬種鑑定のみを切り出した単体メニューを持つサービスだからです。EmbarkやKokoは犬種鑑定に加えて疾患情報・形質情報もセットになった構成が基本です。「ルーツだけを調べる」目的に特化した単体メニューを持つのは、国内流通サービスの中ではOrivetだけです。

価格は最安水準(2026年3月時点・税込¥17,000)。結果はすべて日本語のPDFまたは書面で受け取れます。大阪に日本代理店があるため、申し込みから問い合わせまで日本語で完結します。英語に不安がある方には大きな安心材料です。

「犬種さえわかればいい」という方が他サービスで遠回りするより、Orivetを最初の選択肢にする方が時間もコストも節約できます。

\ 日本語完結・犬種鑑定単体¥17,000 /

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犬種鑑定と遺伝病をまとめて調べるならEmbark

Embark公式サイトの検査スペック紹介。20万以上のSNPマーカーを使用していることが記載されている
引用:Embark公式サイト

「犬種のルーツを知りながら、遺伝性疾患リスクも一度に確認したい」という方には、SNPマーカー数で他社を大きく上回るEmbarkが有力な選択肢です。

Embarkはアメリカのサービスでコーネル大学獣医学部と提携しており、200,000以上のSNPマーカーを使用します。これは他社の2倍以上のデータボリュームです。犬種の特定精度は99%と公表しており、190以上の遺伝性疾患リスクを同時に検査できます。

ただし、英語のみ対応という点は明確なデメリットです。申し込みも結果レポートもすべて英語です。英語に抵抗がある場合は、先にOrivetを検討してください。「英語でも構わない・疾患リスクも知りたい」という条件が揃ったとき、初めてEmbarkが最有力になります。

日本からの申し込みも可能で、結果はオンラインダッシュボードで確認します。

\ SNPマーカー20万以上・犬種特定精度99% /

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犬種鑑定後に疾患リスクも調べるならPontely

Pontely公式サイトの検査メニュー。2026年3月時点では、特定の犬種向けの疾患検査がメインとなっている
引用:Pontely公式サイト
編集部

Pontelyの主力は遺伝性疾患検査です。犬種鑑定が目的なら別サービスを先に使ってください。

Pontelyの主力サービスは「遺伝性疾患検査」です。ミックス犬の犬種ルーツを「どの犬種が何%入っているか」という形で解析する機能は、2026年3月時点では正式な主力メニューとして提供されていません(公式サイトには「犬種/猫種の判定もラインナップに追加予定」との記載あり)。

Pontelyのプラン別料金表。スターター5,500円、ヘルスプラン15,400円など2026年3月時点の正確な価格
引用:Pontely公式サイト

犬種不明のミックス犬の「ルーツを知る」目的でPontelyを選ぶのは適切ではありません。2026年3月時点で、犬種鑑定の単体メニューは提供されていません。

Pontelyの正しい使い方は次のとおりです。先にOrivetなどで犬種を特定した上で、「さらに追加の遺伝性疾患リスクを国内完結・日本語で調べたい」という場合に選ぶ選択肢です。

アニコム先進医療研究所が運営する国内完結サービスで、日本語対応・約2週間で結果が届く点は魅力的です。犬種ルーツを把握した後の「次のステップ」として活用してください。

\ 犬種確定後の疾患検査は1項目5,500円から /

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国内完結で日本語レポートを重視するならKoko

「英語レポートが不安。日本語で全部完結させたい」という方には、スペインのKokoが実用的な選択肢です。

KokoはスペインのサービスですがJapanese UI(日本語サイト)を持ち、415以上の犬種データベースから犬種を解析します。OrivetとKokoを比べる場合、以下の3点が主な差になります。

比較軸OrivetKoko
日本語サポート代理店による電話・メール対応あり日本語サイト・オンライン対応
対応犬種数350以上415以上
価格帯(2026年3月時点)¥17,000(税込)€84.99〜(為替により変動)

Kokoは415犬種以上という幅広いデータベースを持ち、Starterプラン(犬種+身体的特徴)とAdvancedプラン(健康+犬種+形質)の2段階から選べます。日本の代理店ではなく本社サポートとのやり取りになるため、対応スピードは状況によって異なります。申し込み前に公式サイトで確認してください。

犬種鑑定の精度を決める仕組み

犬種鑑定の精度を決めるのはSNPマーカー数とデータベース品質の2つです。料金が安くても精度が高いサービスは存在します。

前のセクションでサービスを目的別に分類した根拠が、ここにあります。精度の仕組みを知ると、サービス選びの判断が腑に落ちます。

先に驚く事実をひとつ。「同じ350〜415犬種のデータベース」を持つサービスでも、参照するSNPマーカーの数が200倍以上違うケースがあります。データベースの「広さ」だけが精度を決めるわけではないのです。

SNPマーカー数と精度の関係

SNPマーカーの数が多いほど、混入割合が少ない犬種成分まで検出できます。

SNP(一塩基多型)とは、犬のDNAの中にある個体差が出やすい位置のことです。このポイントを多く調べるほど、混血のルーツをより細かく読み解けます。

EmbarkはSNPマーカーを200,000以上使用しています。多くの競合サービスが数千〜数万のマーカー数であることと比べると、データボリュームの差は歴然です。特に「5%以下の低割合で混入している犬種」を拾えるかどうかは、このマーカー数の差が直接影響します。

たとえば「75%がラブラドール、20%がスピッツ系、5%が和犬系」という構成の犬がいた場合、マーカー数が少ないサービスでは5%の成分が「Mixed(不明)」として埋もれることがあります。

サービスSNPマーカー数
Embark200,000以上
Orivet非公開(業界平均水準)
Koko非公開
Pontely非公開(疾患検査特化)

参照データベースの犬種登録数

「350犬種のデータベース」という数字が同じでも、各犬種のサンプル品質が精度を大きく左右します。

データベースの「犬種数」はあくまで看板であり、実際の精度を決めるのは「各犬種に何頭分の純血サンプルが登録されているか」です。

たとえば柴犬・秋田犬・北海道犬・四国犬・紀州犬・甲斐犬・狆という日本犬7種が、海外発サービスのデータベースに十分な数で登録されているかどうかで、和犬系ミックスの判定精度が変わります。

Orivetは2016年のサービス開始以来、大阪の日本代理店を通じて日本犬のサンプルデータを積み上げてきました。公式サイトによれば、北海道犬・四国犬・紀州犬・甲斐犬・狆まで検出可能であることが明記されています。

一方、Embarkのような海外発サービスは洋犬系のデータが豊富な反面、日本在来犬のサンプル数は相対的に少ない傾向があります。保護犬や和犬系ミックスの検査ではこの差が出ることがあります。

価格と精度が比例しない理由

「高いサービスほど精度が高い」という思い込みは、犬種鑑定では通用しません。

具体的に比べます。Orivet(税込¥17,000・2026年3月時点)はEmbark($129前後)と大差ない価格帯です。しかし日本犬成分の検出精度に限れば、Orivetが有利なケースがあります。Embarkのマーカー数は圧倒的に多いのに、なぜそうなるのか。

精度は「SNPマーカー数 × データベースの質 × 解析アルゴリズム」の掛け算で決まります。一要素だけでは精度は決まりません。

マーカー数でEmbarkが勝っていても、日本犬のサンプル登録数でOrivetが勝っていれば、和犬ルーツの解析では結果が逆転することもあります。

編集部

愛犬に柴犬・秋田犬などのルーツがある可能性が高ければ、サービス選びの判断が変わります。

選び方の結論はシンプルです。愛犬に日本原産犬のルーツが含まれる可能性が高ければOrivetを選ぶのが合理的です。洋犬系ミックスで疾患リスクも同時に知りたければEmbarkが最適です。

和犬系ミックスの犬種鑑定はOrivet、疾患リスクも同時に調べたい場合はEmbark Breed + Healthから確認できます。

Orivet公式サイトより:「10%前後の洋犬表示は和犬ルーツの代替表示の可能性がある」との説明あり(https://orivet.jp/pages/dna犬種鑑定

犬種鑑定4サービスの料金と性能比較

4サービスの料金・SNPマーカー数・日本語対応・所要日数・データ保管場所を一覧化します。サービス選択の最終確認に使ってください。

ここまでの解説を踏まえた上で数字を並べると、各サービスの差が正しく読めます。「安いから」「有名だから」ではなく、自分の目的に対して何を優先するかを軸に見てください。

料金帯と対応犬種数の一覧

まず「何を知りたいか」を固めてから数字を見てください。料金は目的によって変わります。

サービス・プラン犬種鑑定の料金(税込・2026年3月時点)対応犬種数運営国
Orivet(犬種鑑定単体)¥17,000350以上オーストラリア
Orivet GenoPet+(犬種+全疾患+形質)¥29,600350以上オーストラリア
Embark Breed ID Kit$129前後(為替により変動)400以上アメリカ
Embark Breed + Health$199前後(為替により変動)400以上アメリカ
Koko Starter(犬種+身体的特徴)€84.99(為替により変動)415以上スペイン
Koko Advanced(健康+犬種+形質)€129.99(為替により変動)415以上スペイン
Pontely(疾患検査・犬種鑑定は対応外)¥5,500〜(Starterプラン・1疾患)犬種別疾患検査のみ日本

Pontelyの¥5,500〜は犬種が確定した後の遺伝性疾患検査(Starterプラン)の金額です。犬種不明のミックス犬の「ルーツを知る」目的では使えません。

日本語対応と結果受取形式の違い

日本語で完結できるかどうかは、サービス選びの大きな分岐点です。英語が不安なら最初にOrivetまたはKokoを選んでください。

サービスごとの日本語対応レベルを整理します。

サービス申込問い合わせ結果レポート受取形式
Orivet日本語(代理店)日本語メール対応日本語PDF・書面メール+郵送
Pontely日本語日本語日本語(Web+証書郵送)Webダッシュボード+QRコード付き結果証
Koko日本語サイトありオンライン対応要確認※オンラインダッシュボード
Embark英語のみ英語のみ英語のみオンラインダッシュボード

※Kokoはサイト自体が日本語対応していますが、結果レポートが日本語かどうかは公式に確認が必要です。申し込み前に公式サイトへ問い合わせてください。

申し込みから問い合わせ・結果受取まで英語を使わずに完結するのはOrivetのみです。Embarkは英語のみですが、翻訳ツールを活用すれば実用上の障壁はかなり下がります(詳細は次のセクションで解説します)。

所要日数とサポート体制の差

急ぎなら国内完結のPontely(疾患検査)またはEmbark。急がないならOrivetでも問題ありません。

サービス目安の所要日数データ保管場所
Orivet6〜8週間(犬種鑑定)オーストラリア・アメリカのラボ
Embark2〜4週間アメリカ
Koko要確認スペイン
Pontely約2週間(疾患検査)日本(アニコム先進医療研究所)

Orivetの6〜8週間は、日本→大阪代理店→オーストラリア→アメリカのラボ→逆ルートという工程を経るためです。税関や年末年始・クリスマスシーズンの輸送遅延でさらに延びることもあります(公式FAQに明記あり)。

Orivetは申し込みから結果受取まで最長3ヶ月程度かかるケースがあります。結果を急ぐ場合はEmbark(2〜4週間)が現実的な選択肢です。

犬種が確定した後に遺伝性疾患を国内完結で調べたい場合は、Pontely(犬)が約2週間で結果が届きます。

自宅でできる犬種鑑定キットの使い方:採取から結果受取まで

採取から結果受取まで全4ステップです。最大の落とし穴は採取前の飲食。ここを誤ると再採取になります。

どのサービスも基本の手順は同じ「口腔粘膜スワブ→梱包→送付→結果確認」という流れです。失敗しないための3つのポイントを先に押さえておきましょう。

採取前30分は飲食NG、なぜ重要か

引用:Embark公式サイト

採取前30分間は飲食・水飲みを避けてください。この1点が再採取を防ぐ最重要ルールです。

理由は単純です。食べかすや水分が口腔粘膜のDNAサンプルを希釈・汚染し、解析に必要な量のDNAが抽出できなくなるからです。採取量が不足すると「サンプル不良」として返却され、再度キットを取り寄せて採取し直すことになります。

再採取になると、結果受取が数ヶ月単位で遅れます。費用が免除される場合でも、時間のロスは避けられません。Embarkの公式ガイドラインにも「採取30分前は飲食禁止」と明記されています。

30分ルールに加えて、採取前のおもちゃの噛み噛みも避けてください。唾液が過剰になると粘膜のDNA濃度が下がります。

特に子犬は、ごはんと遊びの後に落ち着かない時間が続くため採取が難しいことがあります。食後2時間以上あけて、犬が落ち着いている時間帯を狙うのが現実的な対処法です。

検体送付から結果受取の日数

送付先の国と輸送ルートによって、結果受取までの日数は大きく変わります。

  • Orivet:採取→大阪代理店→オーストラリア・アメリカのラボ経由で6〜8週間。結果はメールにてPDFで受取
  • Embark:採取→アメリカへ返送で2〜4週間。結果はオンラインダッシュボード(英語)で確認、PDF印刷も可能
  • Koko:採取→スペインへ返送。所要日数は公式サイトで要確認。結果はオンラインダッシュボードで確認
  • Pontely:採取→国内返送で約2週間。結果はWebダッシュボード確認+QRコード付きの紙の結果証が郵送される

Orivetのみ複数国を経由します。税関での一時停留が発生すると、さらに2〜4週間追加されることがあります。キット申し込みから結果受取まで、最長3ヶ月程度を見込んでおくと安心です。

英語レポートの日本語化方法

Embarkを使った場合、英語レポートは3つのツールで日本語化できます。

  1. Chromeブラウザの自動翻訳機能:ダッシュボードをChromeで開くだけでページ全体を日本語化できます。操作は不要で、最もすぐに使える方法です
  2. Google翻訳のカメラ機能(スマホ):スマホのカメラで画面を写すとリアルタイムで翻訳されます。印刷物や細かい数値を確認する際に便利です
  3. DeepL ドキュメント翻訳:PDFをダウンロードしてDeepLにアップロードすると、書式を保ちながら全文を翻訳した新しいPDFが生成されます。3つの中で精度が最も高く、後から見返す際にも使いやすいです
編集部

「East Asian Village Dog」など犬種固有名は翻訳ツールが直訳するため、元の英語名でGoogle検索すると正確な情報が見つかります。

Orivetの場合はこの手間が不要です。代理店が日本語に翻訳したレポートをPDFで送ってくれるため、英語を見る機会はほとんどありません。

結果レポートの数値の読み方

結果に表示される「犬種名 × %」の数値は、含有率の高低によって意味が変わります。

含有率意味
50%以上祖先の主要な犬種成分
10〜50%混入が確認できる犬種成分
10%未満痕跡的な成分(表示されないことがある)

10%以下の犬種成分は、データベースに十分なサンプルが登録されていない場合「Mixed(判定不能)」として吸収されることがあります。特に日本在来犬の成分は海外サービスのデータが薄いため、5%前後の柴犬成分がMixedに統合されるケースは珍しくありません。

Embarkの場合は「Ancestry Timeline(家系図)」という形で、親・祖父母・曾祖父母世代ごとに犬種の成分が表示されます。「なぜこの犬種が出たのか」を世代ごとに追いかけられるため、混血のルーツがより視覚的に理解できます。

犬種鑑定前に知っておくべき注意点

犬種鑑定は万能ではありません。3つの落とし穴を知った上で使えば、期待外れのない体験ができます。

使い方を知った上で、もう1点だけ確認しておきましょう。これは夢を壊す話ではなく、正しい期待値を設定することで結果を最大限活かすための話です。

日本犬・保護犬系のMixed判定

柴犬・秋田犬などの日本犬成分が多い場合、海外サービスで「Mixed」または「チャウチャウ」などの大陸系犬種として近似表示されることがあります。

原因はデータベースの問題です。海外発サービスのデータベースに占める日本在来犬のサンプル数は、ラブラドールやゴールデンレトリバーと比較すると少ない傾向があります。データが少ない犬種は近縁の別犬種で代替表示されることがあります。

これは鑑定技術の失敗ではありません。「データベース上でマッチするサンプルが少なかった」という正直な表示です。Mixed判定が出た場合も、含有率の高い犬種成分はレポートに記載されているため、健康管理の参考にはなります。

日本在来犬のルーツが含まれる可能性がある場合はOrivetを選ぶのが最も確度が高い選択です。Orivetは2016年のサービス開始以来、秋田犬・柴犬・スピッツ・北海道犬・四国犬・紀州犬・甲斐犬・狆・珍島犬(チンドン)まで検出可能なデータを積み上げてきました。

Orivet公式サイト:「10%前後の洋犬表示は和犬ルーツの代替表示の可能性がある」という補足説明あり

犬種と行動特性の一致率の低さ

「DNA鑑定でラブラドール成分が出たから穏やかなはず」という期待は、実際には外れることがあります。

犬の行動特性は遺伝子だけで決まりません。環境・社会化経験・個体差が強く作用します。これはほぼ全ての比較記事が触れていない盲点です。

具体例を挙げます。DNAにボーダーコリーが50%以上含まれていても、牧羊本能が全く現れない個体は珍しくありません。生後早期に牧場環境で社会化されていなければ、遺伝的な本能は発現しにくいのです。逆に、テリア系の成分がほぼないのに「執念深い独立心」を持つ個体もいます。

犬種鑑定は「行動の原因を確定するツール」ではありません。「健康管理や疾患リスクの仮説を立てるツール」として使うのが正しい活用法です。「このルーツがあるなら、こういう健康管理に気をつけよう」という使い方が最も実用的です。

犬種ではなく遺伝子レベルで愛犬の性格タイプを知りたい場合は、ドーパミン受容体遺伝子を解析するわんマッチの性格相性診断も選択肢に入ります。

後追い疾患検査の割高コスト

犬種鑑定だけを先に申し込み、後から疾患検査を追加しようとすると、まとめて申し込む場合より割高になります。

Orivetを例に具体的に示します(2026年3月時点・税込)。

  • 犬種鑑定のみ申込:¥17,000
  • 後から遺伝性疾患も追加(Pontelyで3疾患):¥17,000 + ¥15,400(Health Plan)= ¥32,400
  • 最初からOrivet GenoPet+で申込:¥29,600(犬種鑑定+全遺伝性疾患検査+全形質検査のセット)

後から追加すると¥2,800以上の差が出ます。複数の疾患を調べたい場合は、最初からセット申込の方が合理的です。

Embarkも同じ構造です。Breed ID Kit単体より、最初からBreed + Health Kitを選んだ方がトータルのコストを抑えられます。

編集部

この判断をするベストタイミングは、保護犬を迎えた直後や子犬の健康診断のタイミングです。

「今は犬種だけ」という選択が後から高くつくケースがあることを、申し込み前に知っておいてください。

\ 後から追加するより最初からセットが合理的 /

Pontely(犬)の疾患検査プランを見る

犬種鑑定おすすめキットのよくある質問

ミックス犬でも犬種鑑定の結果はちゃんと出る?

出ます。ただし含有率が低い犬種(目安として10%以下)は表示されないことがあります。

ミックス犬はDNA鑑定の本来のターゲットです。純血種はルーツが自明なのに対し、ミックス犬は検査しない限りわからないため、鑑定の意義は純血種よりも大きいといえます。

「出ないケース」は大きく2パターンです。1つ目は日本在来犬の成分が多い場合です。海外サービスのデータが薄く、「Mixed」や近縁の洋犬種として代替表示されることがあります。2つ目は複数犬種が均等に混在し、特定の犬種の含有率がすべて5〜10%以下に分散している場合です。この場合も一部がMixedとして集約されます。

和犬ルーツが疑われる場合はOrivetを選ぶと、代替表示の可能性が相対的に下がります。

犬種鑑定で予想と全然違う犬種が出たらどうする?

違う結果自体が正しい鑑定であることがほとんどです。

見た目の特徴はごく一部の遺伝子で決まります。毛色・耳の形・体型など、外見に出やすい形質は1〜2の遺伝子変異で説明できることが多く、DNAの大半を占める犬種とは必ずしも一致しません。

外見は白くて柴犬に見えても、DNA上はスピッツ系+北海道犬+洋犬Mixという結果は珍しくありません。白・クリーム系の毛色の犬は複数の犬種で発現しうる形質なので、特に外れやすい傾向があります。

「違って驚いた」という体験は多くの飼い主が経験することです。その結果を「どういう健康管理に気をつけるか」を考える材料として活用してください。

犬種鑑定で使ったDNAデータが海外に送付される場合、個人情報は安全?

犬のDNAデータと個人情報(氏名・住所)は別管理です。

サービスごとの管理体制は以下のとおりです。

  • Orivet:個人情報は大阪の日本代理店が管理。犬のDNAサンプルのみオーストラリア・アメリカのラボへ送付
  • Embark:アメリカのサーバーで管理。GDPRに準拠したプライバシーポリシーを公開しており、情報の第三者提供に関する規定あり
  • Pontely:国内(アニコム先進医療研究所)で完結
  • Koko:スペインにて管理(GDPR域内)。詳細は公式プライバシーポリシーを確認

なお、犬のDNAから人間の個人情報(氏名・住所・健康情報など)が特定されることはありません。検査対象はあくまで犬固有のゲノム情報です。

犬種鑑定だけなら一番安く済むのはどのサービス?

2026年3月時点では、犬種鑑定単体メニューが存在するサービスの中でOrivetが最安水準(税込¥17,000)です。

ただし「後から疾患検査を追加したくなった場合は割高になる」点を覚えておいてください。最初から遺伝病も気になる場合は、OrivetのGenoPet+(税込¥29,600・犬種鑑定+全疾患+全形質のセット)を選ぶ方がトータルのコストは下がります。

Embarkの犬種鑑定単体(Breed ID Kit)は$129前後(2026年3月時点、1ドル≈150円換算で約19,000円程度)です。英語のみ対応ですが、Orivetと同程度の価格帯になります。

保護犬・和犬系ミックスの犬種鑑定精度は落ちる?

落ちる可能性はあります。ただし日本犬データを最も蓄積しているOrivetを選ぶと、相対的に精度が高くなります。

精度が落ちる原因は、海外サービスの参照データベースに日本在来犬(柴犬・秋田犬など)のサンプルが少ないためです。マーカー数が多くても、参照データが少ない犬種は正確に判定できません。

Orivetでは秋田犬・柴犬・スピッツ・北海道犬・四国犬・紀州犬・甲斐犬・狆・珍島犬まで検出可能であることが公式サイトに明記されています。

Mixed判定になること自体は「鑑定の失敗」ではありません。「データベース上で特定できなかった」という正直な表示です。Mixed判定が出た場合でも、含有率の高い犬種の成分はレポートに記載されているため、健康管理の参考にはなります。

犬種鑑定おすすめキットのおすすめ:まとめ

4サービスの選び方を目的別に整理します。「何を知りたいか」を軸に、自分に合う1択を決めてください。

目的選ぶべきサービス料金の目安(税込・2026年3月時点)
犬種のルーツだけ知りたいOrivet(犬種鑑定単体)¥17,000
犬種+遺伝性疾患を同時に知りたいEmbark Breed + Health$199前後(英語のみ)
犬種を知った後に疾患を国内で調べたいPontely¥5,500〜(疾患検査特化)
日本語サイトで幅広い犬種を比べたいKoko Starter€84.99〜

「最初から疾患も気になる」という方は、Orivet GenoPet+(税込¥29,600)またはEmbark Breed + Healthを最初から選ぶ方がコストを抑えられます。後から追加するより、まとめて申し込む方が合理的です。

愛犬のDNAを知ることは、健康管理の仮説を立てる第一歩です。犬種のルーツがわかると、かかりやすい疾患・適した運動量・体質傾向が見えてきます。ただし遺伝的リスクはあくまで「傾向」であり、確定診断ではありません。気になる結果が出た場合は、必ず獣医師に相談してください。

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参考情報・関連機関

遺伝性疾患や動物医療に関する情報は、以下の公的機関のページもあわせて確認してください。

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本記事の執筆者

ペットと人の遺伝子検査キット。実際に使い比べた経験をもとに、検査キットの選び方・結果の読み解き方を発信しています。核酸解析技術の知見を背景に、掲載情報は臨床検査技師の監修を受けて正確性を担保しています。

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